『猿夢』は、かつてインターネット掲示板で話題となった都市伝説を基にしたホラー漫画です。物語は、ある人物が夢の中で無人駅のホームに立っていることに気づく場面から始まります。そのとき、「今から来る電車に乗ると酷い目に遭う」というアナウンスが流れます。この作品は、『洒落にならないネット掲示板百物語~都市伝説コミック怪談集~』に収録された同名の話を、単話版として再編集したものです。ホラーや都市伝説に興味がある方におすすめの一冊です。
『猿夢』の読者から寄せられる評価は、ホラー好きならではの視点が多く見受けられます。
「短いけれど、内容が濃い。ページをめくるたびに不安感が増していく感じがたまらない」といった声が多く、短編ホラーの魅力を感じる読者が多いようです。また、「都市伝説として有名な話だけど、漫画になるとさらに怖さが増す!」という感想もあり、原作ファンからも高評価を得ている様子がうかがえます。
一方で、「もう少しボリュームがあればさらに良かった」「結末が分かっている分、驚きよりも安心感があった」といった意見も。ホラー作品としての完成度は高いものの、元ネタを知っている読者にとっては予測可能な展開に物足りなさを感じる場合もあるようです。
総じて、緊張感を楽しみたい読者や、原作の雰囲気を味わいたい方におすすめの一冊と言えます!
『猿夢』は、ある人物が夢の中で無人駅のホームに立ち、「次の電車に乗ると酷い目に遭う」という警告を受けるところから始まるホラー漫画です。しかし警告を無視して電車に乗ると、そこには想像を超える恐怖が待ち受けていました。都市伝説として有名な話を基に描かれた、短編ながらゾクっとする一作です。
冒頭、女子高生が駅のホーム。
自身で駅ホームへ来た記憶がない女子高生。今の状況を夢だと解釈します。
夢にしては辛気臭いと思っていると駅のアナウンスが流れます。
アナウンスは今から来る電車に乗車すると恐い目に遭うと忠告。
女子高生は夢だと思っているので変なアナウンスを鼻で笑うことへ。
そして奥からシュポシュポ、ポーといった機関車のような音が駅ホームへ近づいてきます。
ミステリー度:◎
ホラー度:◎
ストーリー性:◎
画力:◎
冒頭から読んで作品に漂う空気感がもうホラー要素満載!
駅ホーム全体を描写する冒頭シーンですがホームの作り込みも凄くて、この一枚の絵だけで相当に画力が高いことがわかります。
コマ割りも今から何かが起こる、怖いことが起こりそうな不安や緊張を掻き立てるように上手い配置になっており、ホラーやミステリー系の漫画が好きな人は冒頭から一気に引き込まれて作品を楽しめます!